フラボノイドとは、ポリフェノールの群であり、大豆に含まれるイソフラボン、 緑茶に含まれるカテキン、ブルーベリーなどに含まれるアントシアニン、などなどいくつもの抗酸化物質のグループです。
今回は、フラボノイドの効果について解説していきます。
自然の効果
2022年のメタ分析によるとフラボノイドは
うつを軽減し元データ
g=-0.49
CI=[-0.81, -0.16]
p=0.004
、
不安を減らす元データ
g=-0.74
CI=[-1.27, -0.22]
p=0.006
、などの効果があります。1
結論
フラボノイドの摂取はうつや不安を軽減してくれます。
フラボノイドが含まれる食材には以下のようなものがあります。ぜひ摂取するように心がけると良いでしょう。
フラボノイドの下位クラス | 食事中のフラボノイド | 一般的な食品源 |
アントシアニジン類 | シアニジン、デルフィニジン、マルビジン、ペラルゴニジン、ペオニジン、ペツニジン | 赤、青、および紫のベリー類、赤および紫のぶどう、赤ワイン |
フラバノール類 | 単量体(カテキン)類: カテキン、エピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレート 二量体および重合体: テアフラビン類、, テアルビジン類、プロアントシアニジン類 | カテキン類: 茶(特に緑茶、白茶)、チョコレート、ぶどう、ベリー類、りんご テアフラビン類、テアルビジン類: 茶(特に紅茶、ウーロン茶) プロアントシアニジン類: チョコレート、りんご、ベリー類、赤ぶどう、赤ワイン |
フラバノン類 | ヘスペレチン、ナリンゲニン、エリオジクチオール | オレンジ、グレープフルーツ、レモンなどの柑橘類およびそのジュース |
フラボノール類 | ケルセチン、ケンプフェロール、ミリセチン、イソラムネチン | 黄タマネギ、わけぎ、ケール、ブロッコリ、りんご、ベリー類、茶などに広く分布 |
フラボン類 | アピゲニン、ルテオリン | パセリ、タイム、セロリ、唐辛子 |
イソフラボン類 | ダイゼイン、ゲニステイン、グリシテイン | 大豆、大豆食品、豆類 |
- Siqi Jia, Yali Hou, Dan Wang & Xiujuan Zhao (2022) Flavonoids for depression and anxiety: a systematic review and meta-analysis, Critical Reviews in Food Science and Nutrition, https://doi.org/10.1080/10408398.2022.2057914↩