常に私たちに影響を与えている要素の一つに気温があります。
今回は、気温が頭の良さにどう影響するか検証しながら、頭が良くなる最適な気温を探っていきます。
気温の影響
2019年の大規模な調査では、16℃から32℃まで温度を変化させて実験した結果、 女性の場合は気温が高くなると認知能力(数学・言語)が上がり、 男性の場合は気温が低くなると認知能力(数学・言語)が少し上がる という結果が出た。1
また、2010年のメタ分析では、暑すぎると(32℃以上)だと認知能力が下がり(d=-0.38)、 寒すぎても(10℃以下)認知能力が下がる(d=-0.36)と報告している。 寒い場合、長時間だとより低下が大きく(d=-0.963)、特に推論能力・学習能力・記憶力の低下が大きい(d=−0.774)。2
結論:室温に気をつけよう
暑すぎや寒すぎの場合は認知能力に大きな影響があるようですね。
男性の場合は少し涼しめ、女性の場合は少し温かめがちょうどいい温度のようですね。
空調の設定の参考にしてみてください。
暑い日にわざわざ冷房が効いた図書館に行って勉強するのにはちゃんと効果があったんですね。
- Chang, Tom Y, and Agne Kajackaite. “Battle for the thermostat: Gender and the effect of temperature on cognitive performance.” PloS one vol. 14,5 e0216362. 22 May. 2019, https://doi.org/10.1371/journal.pone.0216362↩
- Pilcher, June J et al. “Effects of hot and cold temperature exposure on performance: a meta-analytic review.” Ergonomics vol. 45,10 (2002): 682-98. https://doi.org/10.1080/00140130210158419↩